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アルバム名 Signal Fire  
アーティスト BOW WOW
リリース   1977年

VOW WOWではない!その前身BOW WOWのセカンドアルバム。デビュー前の有名な話がある。大好きな音楽評論家の渋谷陽一のNHK-FM『ヤング・ジョッキー』で日本のバンドであることを隠してBOW WOWを紹介。その時かけたのは英語の歌詞の「Heart's On Fire」。誰ひとり日本人のバンドということに気がつかなかったらしい。当時のバンドメンバーは、山本恭司(Vo,Gt)斉藤光浩(Vo,Gt)佐野賢二(Bs)新美俊宏(Dr)の4人。1976年にアルバム『吼えろ!BOWWOW』でデビューし、翌年このセカンドアルバムをリリース。リリース前には、エアロスミスの初来日公演の前座を務め、その2ヶ月後にはキッスの前座も務めたというから凄い。いまでは、BABYMETAL、DIR EN GREY、ONE OK ROCKなど海外で活躍する日本のバンドも珍しくないが、1970年代当時、「そもそも日本人にロックは無理」「日本語はロックのリズムにのっからない!」ネガティブ論が根強かった。敗戦から30年程度しか経ってない状況で西洋コンプレックスもあっただろう。でもその頃からはっぴいえんどを始め、ジャックス、フラワー・トラヴェリン・バンドなど、それを払拭するかのアーティストが現れ始めた。戦後からの立ち上がりが早かったのは経済だけではなかったわけだ。
「プレリュード」、「シグナルファイア」など日本のロック創世記を代表するインストナンバーが収録されている。当時、山本恭司の速弾きにはぶったまげた記憶がある。どうすればこんなに速く弾けるんだろう?ってね。「スティル」は懸命に耳コピしたけど結局弾けなった。いまは弾けるんだろうか?(笑) 後半のツインギターは、ウィッシュボーン・アッシュみたいだし、というかモロパクリだと思うけどね。もう44年前のアルバムなんだぁ〜。(遠い目)