スクリーンショット 2020-05-14 7.35.18

アルバム名  Me and '70s  
アーティスト Mickie Yoshino
リリース   2008年

ゴダイゴの浅野さんが亡くなった。あまりの突然のことで言葉を失った。メロディアスでエモーショナルなギターソロは定評があり、ゴダイゴのファーストアルバムを聴いて即ファンになった。あの「釈迦の歌」のエンディングのソロを生で聴きたかった…。

このアルバムはゴダイゴが結成される前にミッキー吉野さんグループの未発表音源をまとめたアルバム。もちろんDisc2では浅野さんのギタープレイも聴くことが出来る。

disc 1「1970」(幻のソロ名義LP作品/完全未発表音源)>
disc 2 「1975」(ミッキー吉野グループ/スタジオセッション録音/完全未発表音源)>

disc 1
作曲/ミッキー吉野(ハモンド、クラビネット)、編曲/佐藤允彦、ドラム/猪俣猛、ベース/寺川正興、ギター/水谷公生、パーカッション/川原直美

当時の日本の音楽界は未熟なエレキ・バンドがブラウン管を賑わしていたが、そんな60年代が終わり、フラワー・トラベリン・バンドなどの本物が登場してきた時期。当時ミッキー吉野さんは18歳!この音源を聴く限り、天才以外の何者でもないだろう。音楽的論理に裏打ちされて構築された各楽曲の完成度はかなり高い。

disc 2
ミッキー吉野(キーボード/リード・ボーカル)、タケカワユキヒデ(コーラス)、スティーヴ・フォックス(ベース)、浅野孝己(ギター)、原田裕臣(ドラムス)、テリー・シガノス(作詞/ボーカル)

「プレ・ゴダイゴ」とも言うべきミッキー吉野グループの音源。シンセを駆使したプログレ的なアプローチやグラムロック的なアレンジありと若かったミッキー吉野さんがやりたい放題やってみた記録ってな感じ。後のゴダイゴのメンバーとなるタケカワユキヒデやスティーブ・フォックス、浅野孝巳らも参加しているが、ゴダイゴで披露した世界とは全く別な世界。音楽的レベルは高いものの、とても世間ウケするような楽曲ではなかった。
ミッキーとタケカワのツイン・ヴォーカル、長尺シンセソロが圧巻の「PASSYOU BY」、井上尭之のソロ・アルバム『ウォーター・マインド』に提供された名曲「JUST AT THE RIGHT TIME」などを収録!

ジャパニーズロックを語る上では絶対に外せない1枚だ。