「Atom Heart Mother」Pink Floyd(1970年)

pink  floydピンク・フロイドの5thアルバム「Atom Heart Mother(邦題:原子心母)」は、壮大なオーケストラサウンド(ストリングス、ブラス、コーラス隊など)から始まります。よくロックとクラシック(オーケストラ)の融合という言い方をしますが、その場合の図式はいつも『ロック ⊂ クラシック』です。壮大なオケに対してロックバンドはその一部というようなニュアンスでとらえている場合が多いです。しかしこのアルバムについては完全にピンクフロイドという4人のバンドがオーケストラと対等です。そんなサウンドが楽しめるアルバムタイトル曲の「Atom Heart Mother Suite」はなんと23分を超える超大作です。それにしてもあらためてプログレッシヴロックにはハモンドオルガンが必要不可欠ですね。さらにアルバムジャケットもセールスに大きな影響を与えるってことをしみじみ感じます。そういえば「ジャケ買い」ってもう死語かな…。