「伽草子」よしだたくろう(1973年)

49 御伽草子昭和48年のアルバムです。昭和を感じさせるアルバムの1枚です。白石ありすさんの「伽草子」の歌詞がものすごく気に入っています。

「雨もふりあきて 風もやんだようだね」
「夢でも食べながら もう少し 起きてようよ」
「スプーンも お皿も 耳をすましてさ」
「君の絵本を 閉じてしまおう」
「もう少し幸せに 幸せに なろうよ」

リアルタイムで聴いていないのですが、その当時はこの歌詞の意味がまったく理解できませんでした。深いです。

さらに「制服」
地方出身者にはこの曲はぐっときます。


「家を出る前の晩は 赤飯など食べて
家族揃って泣き笑いしたのかい」

「里心は まだ田舎の家に置き」

「初めから都会に出ていかなかえれば
いつまでも都会でなくてすんだのに」

「これからきみは日曜日だけを待つんだね」

「駆け引きの上手い男ばかり出世して
きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる」

「今度きみが故郷に帰ってゆくまでには
親に語れない秘密のひとつやふたつ」

僕のような田舎者にはジーンときます。