coldplay2000年のデビュー以来、「静寂の世界」「X&Y」と立て続けに1,000万枚を超す大ヒットアルバムを量産してる英国が生んだ最大のロックバンドがColdplayである。今年6月に発売された「美しい生命」は、iPod+iTunesのTVCM曲として流れていたのでおなじみの方も多いと思う。手に入れたのはちょっと遅くなってしまったけど、さすがColdplayと言ってしまうほど上出来なアルバムに仕上がっていますね。来年2月に来日も決まっているのも楽しみです。ということで、独断と偏見だらけの楽曲解説を…。

1.Life In Technicolor
まずはインストの曲でスタート。幻想的なイメージのなか、ギターのアルペジオが鳴り響き、ベース、ドラムが音を重ねて行く。そしてヴォーカリスト、クリス・マーティンが叫び、2曲目に…。

2.Cemeteries Of London
このアルバムでは「ギターが常に一番うるさい。これが我々の新ルール」とライナーノーツでも書かれている通り、ギターが至る所でフューチャーされている。この「哀しみのロンドン」でも、心地良い生ギターのコードストロークが聴ける。曲調はいかにもUKバンドらしい曲に仕上がっている。

3.Lost!
Just beacuse I'm losing
Doesn't mean I'm lost
Doesn't mean I've stopped
Doesn't mean I'm across

負けそうになっているからと言って、
途方に暮れているわけじゃない
止まってしまったわけじゃない
向こう側に行ったわけじゃない

あっそ…。

4.42
暗すぎる。
Those who are dead are not dead
人は死んでも、本当は死んでないんだよね…。

あっそ…。

5.Lovers In Japan / Reign Of Love
なんとなく東洋的なイントロで始まるこの曲はタイトルでも分かるとおり、歌詞の中に「大阪」が登場する。白玉シンセと16音符を刻んだピアノのバッキング、そしてギターのシーケンスが印象的な曲である。途中からお得意のピアノ中心の曲に変わって行く。やっぱりコールドプレイはピアノバンド…?

6.Yes
曲の出だしが「YUI」の「LOVE & TRUTH」にそっくりです。でもYUIの方が先にリリースしているので、もしかしてコールドプレイがパクった?
弦楽器によるギリシャ風のスケールも印象的。4分過ぎからは過激なギターのコードストロークをフューチャーした曲調にガラッと変わってしまう。全く別な曲と言って良いほどに…。個人的にはこのギターサウンドは大好きですよ。

7.Viva La Vida
アルバムタイトル曲になっている曲。この曲を聴くとコールドプレイはやっぱりシングル・バンドだなぁ〜と思ってしまいますね。前曲では、1曲の中に全く異なる2つの曲が存在しているかのような楽曲で「シングル・バンド」から解き放たれたいといった思惑が見え隠れしているが、やっぱりシングルバンドなのですね、あなたたちは…。

8.Violet Hill
この秋、バイオレット色が流行っているようだが、そんな日本の流行を取り入れたタイトルになっていますね(笑)そしてノイジーなギターが聴けますね。ゲイリームーアがカバーしそうな曲。

9.Strawberry Swing
チャイナ的なギターのイントロ。ギターのシーケンスがどこかで聴いたことがあるような気がするけど、このアルバムのプロデューサーがブライアン・イーノと分かれば、それも納得です。イーノと言えばU2の「ヨシュア・トゥリー」を手がけた人ですからね。ピアノバンドからギターバンドに変身しようと思ったらこの人しかいないでしょうね。

10.Death And All His Friends
邦題は「生命の幻影」。
アルバムのタイトルは、「Viva La Vida Or Death And All His Friends」ですから、7曲目の邦題「美しき生命」と合体させたタイトルだったのですね。生命への賛美、死への冷徹な眼差し…。
名曲です。
それにしてもギターサウンドがまるでU2過ぎます…。

11.Lost?
やっぱりピアノバンドでした…。



コールドプレイのサウンドを表現するとすれば、

「宇宙の果てから俯瞰するあまりに冷徹なサウンド」

ではないでしょうか…。