underwear実は槇原敬之のアルバムを全部所有している。「世界に一つだけの花」の大ヒットで見事に過去の汚名を挽回した感があるが、二度とあのような不祥事を繰り返さないで欲しいと願っている。ということで、オリジナルアルバム15枚の中で一番気に入っているアルバムから紹介したい。このアルバムは、通算7枚目、1999年8月覚せい剤所持で逮捕される3年前の1996年10月発売。このあと年に1枚のペースでアルバムを発表するのであるが、実は「あの事件」を境に彼の作品が変わったような気がする。好き嫌いで言えば、「あの事件」前の作品がとてもお気に入りなのである。特にこの「UNDERWEAR」「Such a Lovely Place」「Cicada」の3部作(カバーアルバムを除く)は最高傑作だと思っている。ただ、セールス的には、このアルバムが1996年11月4,11日付 オリコン第2位を最高に、あとの2枚は残念ながら不発に終わっているようだ。彼の作品の特徴はギターサウンドをフューチャーしたアップテンポの曲、アコースティック・ピアノをメインにしたバラード、またすべて英語で歌ったセルフカバーアルバムを出していることからお分かりのとおり、A.O.R的なサウンドに区分されると思う。このアルバムはそのすべてが盛り込まれた中期の槇原敬之を知る上では外すことが出来ないアルバム。「Love letter」は就職をひかえ髪の毛を短くした学生が、卒業後離ればなれになる彼女へずっと言えずにいた言葉を何度も手紙にするのだけれど…、その手紙はずっとポケットの中…。というその時代にありがちの思いを切々と歌い上げている名曲。「I need you」は好きだけど告白出来ない臆病な男が「降り積もった雪景色」を舞台に女々しいぐらいに自己完結(I need you.But,You don't need me.)してしまうバラード。なんとも槇原らしい作品である。

収録曲
1.男はつらいっすねぇ
2.PENGUIN
3.どうしようもない僕に天使が降りてきた
4.君の自転車
5.うん
6.I need you. (ALBUM VERSION)
7.revenge
8.オオカミ少年
9.THE END OF THE WORLD
10.PAIN
11.LOVE LETTER←動画はここをClick
12.まだ見ぬ君へ