ロック音楽史第2弾は、ジャンルごとにご紹介する新企画。第1回目はROCK'N'ROLL。ロックンロールの誕生は1955年と言われている。ビル・ヘイリー&ザ・コメッツが「Rock Around The Clock」を大ヒットさせ、その曲を主題歌にした「暴力教室」も大ヒット。ロックンロール=不良と印象づけられた原因のひとつとも言われている。また人気ラジオのDJが黒人音楽のR&Bに熱狂する白人達を知り、R&Bをそのまま使うことに躊躇し、ロックンロールと呼んだとも言われている。

ロックンロールの幹となったのは、差別されていた黒人音楽のブルースやR&B,南部の白人音楽であるカントリー & ウエスタンである。それが融合して社会に不満を抱く若者達の反抗心を代弁する型でそのムーブメントは広がっていくのである。

メンフィスからは、腰をくねらせながらシャウトするプレスリー、ニューオリンズ周辺からは騒乱のピアノサウンドのリトル・リチャード、そしてシカゴからはギター奏法に新風を吹き込んだチャック・ベリー、テキサスからはバディ・ホリーという各地から白人、黒人と多様な個性を持ち合わせたアーティストが登場することになる。

プレスリーやチャックの欲望を解放したシャウト唱法やリズム、ビートに重点を置いた演奏法はその後、ビートルズ、ストーンズを代表するロックのOriginater達の心をときめかせることになる。

プレスリーチャックベリー