サイケデリック、現在音楽、フリージャズ、プログレッシヴロック、いろいろな要素が混ざり合ったファウストのファーストアルバム。ジャーマンロックを語る上では外せないグループである。もちろんリアルタイムでは聴いたことがないが、70年半ばに初めてこの音楽を聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。時代はプログレ全盛期。 ピンクフロイドの初来日は71年。その年が日本においてのプログレ元年だと思っているが…。 ファウストの全盛期は71年、72年と言われている。 ピンクフロイド、イエスなどがいかに大曲を作るかを競い合っていた頃、ドイツでは既にインプロヴィゼーションを売りにしたプログレッシブロックのムーヴメントがその一幕を下ろしていたなんて…。
ビートルズ、ローリング・ストーンズの曲の一部が散りばめられ、過激なノイズと共に始まる1曲目。今となっては懐かしすぎるファズ・ギターの響き。(速いフレーズを弾くと音が濁ってしまうあのエフェクター)サンプリングなどもなかった時代の音源にしてはとても良く録れているとは思うが、曲間においてのカットイン、カットアウト、フェイドイン、フェイドアウトなどやり過ぎはちょっと戴けない気がする。まぁこの時代は「音」を左右にパンするだけで驚いていた時代だったのだろうから、しょうがないか!youtubeで動画見つけたけど、今でも活動しているようです。でもその当時の新鮮さは、まったくありません。あの時代にこの音楽を演っていたからよっかたのです。なんかそれがわかっていないみたいで、とても残念です。
【警告】精神的に病んでいる時(落ち込んでいる時という意味です)は、絶対に聴かないでください。

収録曲目:
1.Why Don't You Eat Carrots?
2.Meadow Meal
3.Miss Fortune